べるじあむのまき

2013年1月から夫のお仕事の関係でベルギーでの生活となる予定です 赴任(準備)にまつわる出来事やその他もろもろを綴っていきたいと思います

バスでのひと場面

現在、我が家には1台の車がありますが、車は夫が仕事にいくときに使う用であり、完全ペーパードライバーな私は日々トラムメトロバス常連客です^ ^

公共交通機関を使うとベルギーに住む様々な方が乗られているので国民性というか、ローカルな雰囲気が感じられて実は毎度小さな楽しみでもあります。

こちらのバスは基本的に乗車したい場合、バスが近づいてきたら、乗るよアピールで運転手さんに向かって手を上げて合図することになってます。
そうしないとバスが通り過ぎてしまうことも…
今日乗ったバスもそうでした。
おそらく60代〜70代のおばあちゃん2人がバス停の椅子に座っておしゃべりしていて、バスに気がつかず、合図も忘れていました。バスが勢い緩めることなくサーとおばあちゃん達の前を通り過ぎた時、2人は驚いて待ってーと手を上げました。
運転手さんは「あ"ーっ」とため息混じりの声を出してイラっとする雰囲気を醸し出したように見えましたが、バス停を十数メートル過ぎたところで停車。運転席から立ち、バスの乗り口まで降りて仁王立ちのようにしておばあちゃん2人を待ちました。
停まってあげたのは優しいけど、えー!この場合、運転手さんが怒るの?おばあちゃん達もなんで通りすぎるのか!ってクレーム言って口論始まっちゃうんじゃないか…ってヒヤヒヤしました。
すると小走りのおばあちゃんが運転手さんに「どうもありがと、どうもありがと!助かったわ〜」って笑ってバスに乗り込んできたんです。もう1人のおばあちゃんは走れないけどゆっくりバスに乗り込んで、こちらも「いや〜ありがとありがと!」って…。運転手さんも「はいよ、仕方ないね、気をつけてね」て優しい雰囲気に。一瞬怒りを表した(ように見えた)運転手さんもこのお2人のお茶目な雰囲気と感謝の言葉で和んだのか、な?

どちらもごめんね〜とは言わないのだけど、(そもそもその言葉はお互い必要としてない?)怒ることも皮肉をいうこともなかったんです。最後にそれぞれのおばあちゃん達がバスを降りる時も運転手さんに「ありがとね〜ボンソワレー!」て気持ちの良い言葉を言って降りていきました。

こちらのバスのシステムは降りる時は運転手さんから遠い、後ろのドアから降りるのに。(運転手さんも何か言葉を返してたけどちょっとよく聞き取れなかった。)
何気ないひと場面なのだけど、日本ではあまりみかけないあったかい光景だったなぁ…と
そもそもバスが停まらないってことがないといってしまえばそこまでなのだけど。笑

なんとなく忘れないようにしておきたいと思ったのでここに残しておきます。